製品価値を高めるチョコレート用油脂選定のコツ:テンパリング・ノンテンパリング油脂の使い分け

製品価値を高めるチョコレート用油脂選定のコツ:テンパリング・ノンテンパリング油脂の使い分け

チョコレートを用いた製菓・製パン、あるいはアイスクリームや冷凍食品の開発において、現場の皆様は日々さまざまな壁に直面されているのではないでしょうか。

例えば、試作段階では完璧だったにもかかわらず、工場で量産を始めると表面が白く濁るブルームが発生したり、テンパリング工程の管理が極めてシビアになったりと、悩みは尽きません。また、コスト削減のために植物油脂をブレンドした結果、狙った硬さが維持できず柔らかくなりすぎたり、保存期間が経つにつれて製品から石鹸のような異臭が発生したりといったトラブルも少なくありません。

チョコレートの美味しさや機能性は、その大部分が「油脂の選定」によって決定づけられます。しかし、チョコレート製品中の油脂の物理的・化学的特性は非常に複雑であり、単に「固形脂」として扱うだけでは、思わぬ品質不良や歩留まりの低下を引き起こしてしまいます。製品開発の要となる各種チョコレート用油脂について、分子構造や結晶状態まで深く掘り下げて理解すること、それこそが現在の課題を根本から解決するための確かな鍵となります。

こうした科学的知見を基盤とした当社の「油脂設計」技術が、皆様の現場の悩みをいかに解消し、新たな価値を共創していけるか。本コラムでは、製品づくりに活かせる、各種チョコレート用油脂の特徴及び用途を説明します。

製品価値を高めるチョコレート用油脂選定のコツ:テンパリング・ノンテンパリング油脂の使い分け